蝦夷富士へ
(S・Y/50代・女性)
「登山をしてみたい!」娘の一言がきっかけで、母娘登山が始まりました。1年目は簡単な山、2年目は少し難しい山に挑戦、3年目の昨年は冬山登山に挑戦しました。
その中で一番印象に残っているが羊蹄山(ようていざん)です。
羊蹄山は、北海道の蝦夷富士とも呼ばれ、日本百名山に選ばれている山の一つです。4コースあるうち、一番長い真狩コースにチャレンジ。
通常往復10時間の登山のはずが…なんと15時間半かかり、下山したら夜の9時半でした^^;
その間の休憩はたった1時間20分。
人間、危険がせまったら歩き続けられるのだと知りました。
遅延の一番の原因は、荷物(お肉)を余計に背負っているので、体力の消耗が激しかったこと!娘との体重差28キロは重すぎました(TT)
まだ天気が良ければ景色に癒され頑張れますが、生憎の曇りで全く何も見えません。
途中からは雨が降りだし、最後はみぞれに変わり、半泣きしながら山頂を目指しました。
そんな中、やっと頂上に着いた!!
と思ったら、そこは「お鉢」の縁。
羊蹄山はてっぺんが陥没していて、お鉢のようになっているのです。
頂上はお鉢の縁を1/3周歩かなければなりません。そこは一歩間違えると滑落の危険があるところ。
健脚な人が30分のところを、私たちは2時間半かかりようやく頂上へ到着!
おぉ!雲の上は晴れなのね!山頂は360度の大パノラマ、夕日の雲海が広がりました。ずっと眺めていたい…。
しかし感動もそこそこに、日が暮れてきているので転がるように下山。
転がる…大げさでなく、雨で道がぬかるんでいるところへ、暗闇の中小走りですので、滑る・足がもつれる・木の根に躓く等、転ぶこと20数回。
命からがら?に下山したのでした。
羊蹄山に登ることを検討されている方には、無理は禁物。事前準備としてダイエットが必要です。
十分体重を落とし、熊スプレー・飲料水・食料の準備などをしっかりと行い、安全に登山を楽しんでください。
と言いつつ、事前準備を怠ったまま今年も挑戦しようと思っています!笑